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それからしばらく経った秋の日のこと。
隊士達は朝早くから道場に集まり、日課である剣の稽古に励んでいた。
今日は私も非番だから防具を身に着け、みんなと一緒にやらせてもらっていた。
「かかり稽古、やめ!
次は試合するぞ!」
土方さんはそう言って、対戦する組み合わせを指示し、自らが主審の位置へとたつ。
新選組は剣道バカな男の人達の集まりだもん。
普段から稽古には気合が入っているけど、試合となると本当にすごい。
みんな、竹刀でも人を斬っちゃうんじゃないかってくらいの気迫で挑んでいる。
技のレベルもすごい高くて、一瞬たりとも集中力を切らせない。

