遥か~新選組桜華伝~


トンッと弾みをつけて立ち上がると、背を向ける。


早足で歩いて襖の前で立ち止まった。


土方さん、私……。


「皆さんのこと、信じていいんですよね?」


自然と口から出てしまった言葉。


たとえ新選組の全員がこの未来を受け入れられたとしても、それでも私は堪えられそうにない。


未来を変えてくれるって……


それがわずかな希望だとしても、すがらずにはいられないの。


「……は?
おまえ今更何言ってんだ」


土方さんは目を丸くすると、怪訝そうに言って近づいてくる。


そして「そんなの当たり前だ」と私の頭に手を置いた。