「伊藤さんのこと……。
土方さんは、未来を知りたいって思いますか?」
こんなことを聞いちゃう私はずるいけど……。
そんなずるにでもすがらなくちゃ、新選組は大切な人を失ってしまうー…。
けれど……。
「思わえねよ」
土方さんはきっぱりと言い切った。
「例え伊藤さんが俺らと違う考えを持っていたとしても、あの人はあの人なりに未来を考えている。
佐幕だ倒幕だ言うけど、結局みんなこの国の……日本国の未来を思ってんだ。
考えが違って戦わなくちゃならねえことがあっても、俺だけが未来を知ってどうこうしようなんてずるはしねえよ」
「土方さん……」
泣きそうになった。

