「この刀に誓います……。

私は二度と桜華石の力を使いません。

化け物じゃなくて、人として、傍にいるから。

あなたを支れるような強くて優しい人になるから…だから。


お願いです…沖田さんも……

もっと自分の体を大事にしてください」


「遥さん……」


沖田さんは呟いて、刀を収めると私の頭をポンポンと撫でた。


「敵いませんね、遥さんには」


困ったような笑顔で尋ねてくる。


「病気のこと、知っていたんですか?」


「えっ!?
沖田さんこそ……!」


知ってるの?


思わず声を上げると、沖田さんはしぃーと私の口に指をあてた。


「ほんとは秘密にしておきたかったんですけどね……」


苦笑いして、言葉を続けた。


「実は…前にも任務中に血を吐いたことがあったんです」


「そんな……」


池田屋が初めてじゃないの……?