遥か~新選組桜華伝~



やっと……


言えたよ……。


その瞬間、目の前が真っ暗になって。


「ん……」


唇に温かいものが触れる。


それは、二度目のキスだった。


「ずっと…望んでいました。
あなたとこうして触れ合える日を」


そう言って、田さんはふわっと微笑む。


「大好きです、遥さん。愛しています」


この優しい笑顔が好きだった。


ずっとずっと見ていたいって……。