遥か~新選組桜華伝~



「遥さん……!」


沖田さんが私の肩を掴もうとするとけど、すかさず。


「──!」


遥空が刀を出し、沖田さんの右腕をズサッと切り裂く。


「…っう!」


沖田さんは身を翻して後ずさる。


「急所は外したか」


遥空が舌打ちするけど、沖田さんの腕は真っ赤な血で染まっていた。


「沖田さん……っ!」


慌てて駆け寄ろうとすると。


「下がっててください!」


強い言葉に足がピタリと止まる。


数メートル先の背中が、私を遥空から守る盾のように感じられた。



「遥空……!
僕はおまえを倒す!」


肩で呼吸しながらも、力強く構えられた刀は、真っ直ぐ一点へ向いている。


その先で、遥空がニヤリと笑うのが見えた。