遥か~新選組桜華伝~



「だからさ、遥。わかるだろ?

俺らの掲げる倒幕の夢のためにも、おまえの力が必要なんだ。

少々手荒なマネをするが、すまん、許してくれ!」


そう言って、両手をパンッと合わせた。


その姿を見ても言い返すことすらできなくて、実感したこと。


どうやっても、私はこの人達から逃げられない……。


このまま連れていかれて、どうなっちゃうんだろう?


数々の戦に参加して、人を殺し続けるのかな?


池田屋で石の力を使ったあのときのように。


目の前で人が倒れていった光景が頭をよぎってはー…。


「……っ」


ダメ……堪えられない……!


胸がぎゅううと締め付けられて、涙が零れそうになるのに。


なんでだろう、おかしいよね。


どんなに腕に力を入れても、肩を掴む遥空の手を振りほどくことすらできない。