遥か~新選組桜華伝~



「……ゃっ!」


ピタリと額に張り付いて、青紫色の気を放ってる。


まずい……!


慌てて外そうと、手を伸ばすけど。


「……ぁ…っ」


体が動かない。


必死に動かそうと力を込めても、見えない力に抑えられて、指一本動かせない。


それどころか声すら出せなくて……。


遥空は私に何をしたの……?


固定された視界の向こうで、遥空がこちらに手をかざしている。


「言うことを聞かないなら、力づくでも連れていく」


クイッと指を動かした瞬間、私は遥空の方へ歩き出していた。