遥か~新選組桜華伝~



また春風さんのペースに乗せられちゃってる気がするけど。


「すごく感謝してます。
お礼言いたかったのに、春風さんいなくなっちゃうから」


「すまんすまん!
俺も色々と忙しくてな、許してくれ」


片目を瞑り、顔の前でパンッと手を合わせられる。


「謝らないでください。でも、また会えて嬉しかったです」


「こらこら。そんな顔されたら抱きしめたくなるだろっ!」


「なっ、なに言ってるんですか」


顔が熱くなるのを感じて、うつむく。


「本心を言っただけって、おっと…これ以上はあいつが怒るな!」


笑いながら、春風さんが遥空を振り返った。


「ふざけるのは大概にしろって、何度言えばわかるんだ。……晋作」


遥空は前に出ると、私の肩を掴んで春風さんから遠ざける。


「……え?」


しんさく?


はるかぜさん……だよね?


ポカンと春風さんを見つめていると、遥空がため息をついた。