「力を使えば使うほど、石の色は無くなっていく。
そして無色透明になったとき……
それは貴様が死ぬときだ」
言いながら、遥空は私の手のひらに石を置いた。
「この時代に来る前、道場で石に触れたときに契約は完了した。
そのときより、貴様の命は体ではなくこの石の中にある。
万が一壊れたり失くしたりしても、命を落とすことになるだろう」
「うそ……」
石の中に命があるなら、生きている限り石を持ち続けなくてはならない。
つまり私は……
この人殺しの力なくして生きられない。
これ以上桜華石の犠牲を出させない、そんな願いは簡単に消えてしまった。
そんなのって……。

