確かめなくてもわかる。
彼らは全員……
死んでいる。
私が桜華石の力を使ってしまったから……。
「ゃ…ぃや……」
手が、肩が…体中が震え出して止まらなくなる。
両腕を抱えたまま、私はトサッと崩れ落ちた。
みんな死んじゃった。
殺されるはずじゃない人を、私が。
私が殺しちゃったんだ……。
「いやああああああっ!」
叫んだのを聞きつけたのか、バタバタと階段を上る音が聞こえた。
「総司!遥!」
飛び込んできたのは、土方さんだった。
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