カッ────!


強い桜色の光が放たれる。


と同時に、私を中心に強い竜巻が起こった。


それは、建物さえ吹き飛ばしそうな勢いで。


腕で光を遮りながら、よろけていると


「ぐぅっ!」


沖田さんを取り囲んでいた男たちが胸を押さえ、次々に崩れ落ちた。


「…なん…だ…これは……」


うめき声を上げながら、もだえ苦しんでいたが……


「……この女…化け物か……がはっ!」


やがてピタリと動かなくなった。


少女の形をした化け物が、一瞬にしてたくさんの命を奪った。


その光景は、地獄よりも残酷だー…。


カタンー…!


石が手から滑り落ちる。


シュゥウと光や風が、足元の石に収まっていく中。


「…ゃ……ぁ…っ」


倒れた男達を見つめ、呆然と立ち尽くすしかできない。