「でも、幕府との戦いはまだまだこれからが本番! 俺は倒幕を成し遂げ、新しい国を作ってみせる!」 それを聞いて、遥空はフッと息を零す。 そしてまっすぐに橋の向こう、池田屋がある方を指さした。 「晋作。せっかく京都にいるんだ。 今夜は池田屋から目を離すな」 「池田屋?遥が面白いことでもするのかっ?」 「あぁ。 今夜…あいつは桜華石の力を開放する。倒幕に必要不可欠な力だ」 闇の中、桜色の瞳を怪しく光らせる。 「ついにこの時が来た。 新選組から遥を奪い返してやる」