* * * * * 日がほとんど落ちてしまった夕暮れ時。 屯所に戻ると、玄関先で近藤さんが出迎えてくれた。 「ただいま戻りました」 会釈する沖田さんに合わせて、私も頭を下げる。 「おかえり。花見は楽しめたか?」 「すごく綺麗でしたよ。 これ、頼まれていた桜の枝です」 沖田さんから、花がいっぱいについた枝が手渡される。 「これは見事だな」 近藤さんはゆっくりとため息をつくと…… 「そういえば総司。 中庭でおまえを探してる隊士がいたぞ」 手のひらにグーを当てながら言った。