★将夜side★

上の階のクラスが賑やかだ。

確か上は1年2組で桜が副担任のクラスか…

俺はその下の2年2組の担任なんですよ。

なんて心で呟く。

あの日結局告白も何もできなかった。

俺ってこんなにヘタレだっけ…。

そんなことを自問自答する。

「と言うわけで、高校二年は生徒会とかで一番楽しい時期でもあり、忙しいから気を抜くなよ!」

生徒は適当に聞き流している。

そりゃそうだ。俺だって聞きたくないよ。

「東雲先生、小鳥遊先生の教え子なんですか?!」

そんな声が上から聞こえた。

「え?!本当ですか?!」

それに反応して何人か俺を見る。

「あぁ。担任だったぞ。」

何故か女子生徒は何人かキャイキャイしている。

ここで、出来はそこそこだったぞ。と付けたそうと想ったがやめておくことにした。