ガラッ―――――… 扉が開く。 そして、長身の男子が入ってくる。 まだ、顔は見えない。 そいつは教卓のところで立ち止まり――…、 あたしたちの方に、顔を、向けた。 …――――かっこいい。 期待しちゃだめだって思ってたけど。 彼の顔立ちは、同級生と思えないほど大人びていて。 何より、整っていた。