ザアァァァァ...

「はぁ..」

あの日から裕美は俺を避け始めた。

そして3日がたつけど、裕美が俺を避ける理由は分からないまま。
それに、今日は雨でなんだか身体がダルい。

颯人の騒ぎも大分よくなった。少し手を出そうとすると、由梨や俺が全力で止めるから。
最近は諦めたように手を出さなくなったけど。

「好きな人に避けられるってどれだけつらいと思ってんだよ...」

その時、半分開いてたドアがガタッと動いた。
そこにいたのは――

「裕美...っ」
「!」

俺に気がつくと、裕美は慌ててどこかへ逃げていってしまった。
追いかけるにももう追いつかない。

「何なんだよ..」

聞かれた..情けないなー俺。
そんなことで簡単に自己嫌悪する。

ボフンッ

ベッドに寝転がり、一息つくと

「もう諦めようかなぁ...俺も」

と、呟いた。