「何やってんのよバカ颯人!!私じゃ満足できないわけ?!」

そういえば、颯人には幼馴染がいるんだっけ。俺たちみたいな関係の。
でも、由梨は正真正銘の...

「うるせぇな、お前男だろ!!」

男ということ。

「ひっど~い、由梨これでも心は女なのにぃ。」
「男は興味ないんだよーっだ。」
「だからって裕美ちゃんにこんなことしちゃダメでしょ!!」

正直、助かったよ。ありがとう由梨。

「今のうちに戻ろうぜ」
「そうだね」

リビングを出る時、由梨がウインクしたように思えたが...
やっぱり協力してたのか。

「実は昨日由梨にメールしてたんだよ~」
「何だ、お前が呼んだのかよ」
「だっていざという時に手伝ってくれるもん」
「お前...相変わらず人使い粗いな~」

そういうと裕美は俺の背中をバシッと叩いてきた。

「って」
「余計なこと言わないでよ」

もうっと頬をふくらます裕美が少し愛しく思ったりして―――――。