ちょっと経った頃… 「な…棗君! ごめん遅くなっちゃったっ…」 ゆっちゃんの声が聞こえた。 声がした方を見れば息を切らしていて急いで来たのがよく分かった。 「遅いよゆっちゃん」 待ちくたびれた、そんな顔で俺はゆっちゃんに言った。 「待っててくれてありがとうっ…。」 そう言うゆっちゃんの横に並んで行くよと言って歩き出す。 その時フワッとゆっちゃんから香水のような匂いがした。 香水……? 今日のお昼の時も帰りの時も全然匂いしなかったような…