嘆きながら手際良く治療していくキミをほけ、と眺めながら、器用だななんて思っていたんだ。 実際は、膝小僧の治療以外はどれだけ「ど」をつけても足りない位に不器用な事を知るのは、まだ数日先。 「もうだいぶ式進んでますよね」 「そうだね」 絆創膏とティッシュの塵をナイロン袋に入れながら(これも常備してたよね)、キミは頭を垂れて壮大な溜息をついた。 癖っ毛で隠れてしまったキミの頬は、きっと、少しだけ膨らんでいたんじゃないかな。 キミは落ち込むと頬を膨れさせる癖があったからね。