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------- Rin's side ----------------------------------------

 扉から出てきたのは、私と瓜二つな女の子だった。鈴音の髪の色は綺麗な青色だが、それ以外はほとんど一緒だった。

「あなた、私とそっくりね。」
「……そうなの?」
「うん。そっくり。」

 鈴音の細い華奢な腕がスッと伸び、私の頬に手をあてた。

「私達、顔も姿も一緒なのに、私に無いのにあなたにあるものがある。」
「私にあるのに、鈴音に無いものって…。」
「幸せと、ユーシャくん。」
「えっ。」

 パキ。パキ。

「!?…何これ??」

 私の頬が凍りついていくのに気がついた。鈴音の手から冷気が伝わってくる。そして、鈴音が私の足を踏んだ。

「……痛い。」

 パキ。

「足が!?」
「さぁ、凍りつきなさい。」
「どうして、こんなことするの…?」

 足も徐々に凍りついていく。地面から足が離れなくなり、身動きがとれない状態になった。私はここに来て、初めての恐怖を感じた。守ってくれる人もいない、大切な仲間も、誰もいない。

「私は、ここに来てから、ずっと暗い所で過ごしてきたの。あなたは、こんなに光が溢れる場所で、しかも、ユーシャくんとも一緒にいたなんて…。簡単に言うと、あなたを、私を恨んでいるの。幸せとユーシャくん、両方手に入れたあなたが。」
「…何で。ユーシャを知って…。」
「あなたよりも前に、私はユーシャくんと知り合ってたの。ほんとの世界で。」
「そうだったんだ。」

 気がついたら、私はユーシャのことを考えていた。
(ユーシャ、私、もう動けないよ。なんで助けに来てくれないの…。怖いよ。助けて。)
















「リン!!」

 私を呼ぶ声が聞こえた。