ミーンミーン…
セミが元気よく鳴いているここは、
「田舎だな」
「田舎...」
「田舎ですね」
わたしたちは呟いた。
周りは田んぼしかない。
車も1台すらも通っていない。
本当に田舎である。
わたしはたった今出てきた後ろの建物――駅を見あげた。
駅の中は無人で、電車は2時間に1本と言う少なさである。
「行くか」
辻本さんが声をかけてきたので、
「行くしかないでしょ」
内場さんが言い返した。
「行きましょう」
わたしも首を縦に振って返事をした。
ここにいても時間だけが過ぎて行くだけである。
セミが元気よく鳴いているここは、
「田舎だな」
「田舎...」
「田舎ですね」
わたしたちは呟いた。
周りは田んぼしかない。
車も1台すらも通っていない。
本当に田舎である。
わたしはたった今出てきた後ろの建物――駅を見あげた。
駅の中は無人で、電車は2時間に1本と言う少なさである。
「行くか」
辻本さんが声をかけてきたので、
「行くしかないでしょ」
内場さんが言い返した。
「行きましょう」
わたしも首を縦に振って返事をした。
ここにいても時間だけが過ぎて行くだけである。