まるで、熟した林檎のような恋でした。





キリキリとした痛みが消えたわけじゃないし、むしろ一歩前進する度に苦痛が増していくばかりだ。


だけど、せっかくの恋を何もしないまま終わりにするほうが、よっぽど心を痛めるだろうから。



同じ“終わり”なら、自分なりに頑張ってからがいい。




報われないとわかってから行動するのは、遅いかもしれない。

そこが俺らしいっちゃ、俺らしい。





「小佐田!」



先ほどまで見据えていた場所に到着した。


そこにいたのは小佐田1人だけ。相手は既にどこかに行っていた。



「へ?さ、更科、せんぱ……?」



小佐田は瞳をまん丸くさせて、唖然としてる。


そりゃ、予想できっこないだろう。



俺が今から、きみに告白しようとしてることなんか。