まるで、熟した林檎のような恋でした。





進展、か……。



「あったらよかったけどな。現実は厳しいぜ」


「あ、なんか悪ぃ」


「謝られると逆に辛い」


「わ、わり……」


「…………」



気まずい沈黙になってしまった。


俺だって進展したいけど、なかなかできない。



かっこいいところを見せるはずが、シュートを外してかっこ悪いところを見せる破目になった、仮入部期間初日。


あの日以降、挽回するチャンスは、到来する気配もなかった。



時々、すれ違って挨拶することはあっても、会話らしい会話はほとんどない。




「……会いてぇな」



会えたら、どうにかできるわけじゃねぇけど。

会えなかったら、どうにかできるもんもできやしねぇ。



「ふっ、ベタ惚れだな」


「え?……あ、もしかして……」


「心の声が漏れてたぞ」


「ま、まじか!」



これ以上恥ずかしいことはない。