まるで、熟した林檎のような恋でした。






「曖昧でごめんな」


「いいよいいよ。他人事だと思わずに、ちゃんと考えて答えてくれてること、知ってっから」



ほんっと遥陽は優しいな!!


碧だったらぜってー「結局どっちだよ!」つって、面白おかしくおちょくってたに違いねぇ。



「それに、真面目に聞いてくれるだけで、ありがたいよ」



おっ前……どんだけできた人間なんだよ!

男子高校生の鑑だわ。


お世辞だとしても、嬉しいよ。



「俺なんかでよければ、これからも相談乗るからな!」


「お、おう。サンキュ」



感動のあまり前のめりになってしまった。若干引かれたような気もするが、気にしないでおこう。




「そういえば、幸のほうはどうなんだよ」


「どうって?」


「恋愛。何か進展あったか?」



危うく何もないところで転びそうになった。ぎりぎり転ばなかったけど。セーフ。