まるで、熟した林檎のような恋でした。





遥陽は、俺にだけ秘密を打ち明けて。


要は、誰にも言わなかった告白を、突然投下して。


碧は、隠すことなく、自慢げに披露して。



……俺は。

聞かれれば答えて、恥ずかしがってる。




4人とも、どこか違う。

性格も、思考も、感覚も。


違うから、一緒にいて楽しい。



けれど、違うから、複雑に絡まってしまう。




本当に恋って、関係って、難しい。






再び歩き出して、1階の自動販売機の場所へ行く。



「碧がお茶で、要がコーラだっけ?あれ?」


「逆、逆。碧がコーラで、要がお茶」



あ、そうだった。

ガチで間違えちまった。


横でクスクス笑う声がする。



「おい、笑うな」


「わ、悪ぃ」



……でも、よかった。


さっき思いを吐き出したおかげか、いつもの遥陽に戻ってる。