まるで、熟した林檎のような恋でした。





いいんだよ。

平気なフリしなくたって。


今だけは、逃げちまおうぜ。



きっと、青空も太陽も、許してくれる。




全部わかりきった様子で、遥陽はフッと力なく笑った。



「しょうがねぇな」



最後の一口で豪快にチーズバーガーを完食し、ゆっくり腰を上げる。


碧と要に一言告げてから、飲み物を買いに行った。




中庭を出て、廊下を歩く。


黙りこくったままの遥陽の一歩先を、スローペースで進んでいく。



「俺も、いつでも相談乗るぜ?」



遥陽もさっき言ってくれたじゃねぇか。『いつでも相談乗るからさ』って。

今度は俺が、そう励ます番だ。