まるで、熟した林檎のような恋でした。





平静を取り繕いながら、ご飯を肉で巻いて食べた。美味しい、箸が進む。


ほらほら、皆も食べろ。冷めちまうぞ。




「あ、そういえば」



要が、日替わり弁当から唐揚げを1つ取って、口に含む前に呟いた。


おっ。ようやく話題が変わるか?



俺と碧と遥陽が、一斉に要のほうを注視する。



「俺、彼女できた」



紡がれたのは、予想外の一言で。


全員、一時停止した。驚きを隠せない。



え?……えっ!?



「か、か、彼女!?」


「誰だよ!」


「つか、好きな人いたことも知らなかったわ~」



数拍遅れて、俺、遥陽、碧の順に声を上げた。