まるで、熟した林檎のような恋でした。







明日はかっこいいシーンを見せよう!

と、張り切っていたのだが。


小佐田が見学したのは、仮入部期間の初日のみ。



「ドンマイ」



碧がかけたその4文字が、ひどく虚しかった。




仮入部期間が終わり、どの部活も本格的に動き出した。


それはバスケ部も同様で。

新入部員を加え、さらなる飛躍を目指し、毎日練習に励んでいる。







麗らかな春らしさがまだ続く、5月上旬。



キーンコーンカーンコーン、とチャイムが鳴り渡った。午前の授業が終了した合図だ。


昼休みになり、教室が騒がしくなる。




「今日は中庭で食べようぜ」



要の提案に賛同し、いつもの4人で教室を出る。


中庭に行く途中にある購買で、パンやお弁当を買った。