まるで、熟した林檎のような恋でした。






「冗談だよ、じょーだん」



いたずらっ子みたくニィッと口角を上げる碧を、きつく睨む。そしたら、もっと笑みが深まった。なぜだ。



「とりあえず、意識してもらえるよう頑張れよ!応援してっから」


「やっぱからかってんだろ!」


「からかってねぇって~」



嘘つけ、碧のバカヤロー。

心の中で悪態をつく。


碧があまりにも無邪気に笑うから、つられて俺も笑顔になってしまった。




「まずはシュート決めろよ」

「……お、おう」


ボールを持つ手に、汗が滲む。



気になりすぎて、思わず小佐田のほうを一見する。


てっきり部長を眺めてると思っていたのに、小佐田の視線はこちらに注がれていた。