まるで、熟した林檎のような恋でした。





俺より碧のほうが、断然上手だ。

証拠に、1年の頃からレギュラーに選ばれている。



「えー、そうか?」



謙遜しつつ、3ポイントラインからゴールにボールを放った。


綺麗な弧を描いて、ネットの間に吸い込まれる。



……ほらな。

どう考えても、俺よりうまいよ。


今の3ポイントシュートだって、軽々決めてたじゃねぇか。



バレないようにギャラリーの端を盗み見たら、小佐田と土浦は今のシュートをばっちり目撃していたようで拍手していた。

特に土浦は、息を呑み、感嘆している。




「碧って、3ポイント得意だよな」


「結構外すけどな」


「決まることのほうが多いじゃん」



そりゃ100パーセントの確立で決まってたら、バスケの才能に恵まれた超人だ。そんな奴が現実にいたら、逆に怖ぇよ。


だけど、俺が見た限りでは、外すより決まった数のほうが上回ってる。