まるで、熟した林檎のような恋でした。




いきなり会話に割り込んできた碧に、小佐田と土浦は目をパチパチさせている。



「お前が急に入ってくるから、2人とも反応に困っちまってんじゃん」


「あ、悪ぃ悪ぃ」



へらっと表情を柔らかくし、後ろ頭を掻く。



「初めまして。俺は芹沢碧。よろしくな」


「は、初めまして、小佐田りんごです!」


「……小佐田?」



今朝、俺も気になったことに、碧も引っかかったのだろう。


肩に回されていた腕が、やや力んだのがわかった。




「お2人ともかっこいいですね」



苗字についての予想を碧が続けて問おうとする前に、土浦がそう言った。


かっこいい!?

……あぁ、お世辞か。



「ははっ、ありがと。小佐田ちゃんと土浦ちゃんは可愛いね。そんな可愛いと、男子からのアピールすごいっしょ?」



碧がチラッと俺を見た。