まるで、熟した林檎のような恋でした。





「初めまして、土浦 麻莉【ツチウラ マリ】です」


「は、初めまして、更科幸です」



丁寧に自己紹介してくれた土浦は、本当に後輩か疑いたくなるくらい、大人っぽい子だった。



小佐田が可愛い系なら、土浦は美人系。


こげ茶色の長い髪を、ハーフアップのお団子にしている。ナチュラルなメイクも、とても似合っている。




「昨日はりんごが迷惑かけたりしませんでした?りんごはよくドジするので……」


「もうっ、ドジなんかしてないよ!」



小佐田がプクーッと膨らませた右頬を、土浦は「ほんとにぃ?」とつついていじる。



仲がいいんだな。


小佐田の素の部分を見れた気がして、胸が躍った。




「どっちかっつったら、こいつのほうが迷惑かけたんじゃねぇの?」


「ちょ、碧!?」



いつの間にか食器を返却し終えていた碧が、俺の肩に腕を回した。


それどういう意味だ!