まるで、熟した林檎のような恋でした。







昼休み。



遥陽と要はサッカー部のミーティングがあるため、今日は碧と2人で昼食を摂る。


生徒で賑わった食堂で、俺はうどん、碧はカレーを食べていた。




「只今より、ぶっちゃけ大会を開催しまーす。いぇーい!」


「いきなりだな、おい。つか、何その大会」


「ぶっちゃけ大会とは、幸が好きな子と話せたっていう昨日のことを具体的に話さなければならない、という主旨の大会である」



碧がノリノリでナレーション風に説明する。


つまり、昨日のことを詳しく教えろ、ってことだろ?そんなややこしい言い回しせずに、最初からそう言えよ。



「あー、えっと……」


ずずっとうどんをすすって食べる。よく噛んで、ごくんと飲み込んでから、話し始めた。



「昨日さ、みぃちゃんに体育用具室の掃除を頼まれたんだ。それで放課後、1年の女子と2人でやったんだけど、その女子っていうのが……」


「あの子だろ?昨日校舎前で転んでた可愛い子」


「……え?」


「それとも、こう言ったほうがいいか?幸がじっと見つめ……」


「あああっ、いい!言い換えなくていいから!!」