まるで、熟した林檎のような恋でした。





何のって……。

そんなの、決まってる。


俺にとっての初めての恋に苦悩して、つい出ちまったため息……って、文章化するとやけに恥ずかしくなるのはなんでだ!?



うわああ!こんな恥ずいこと、碧みたいにパス連しながら悠然と答えられるわけがねぇ!!




「っぐ、」


心内であたふたしていたら、ボールが顎にドストライク。



ま、また、キャッチするタイミングを間違えた。


いってぇ……。昨日からダサさ極めすぎだろ、俺。




「おいー、よそ見してんじゃねぇよー」


「よ、よそ見なんかしてねぇよ!」


「現に今してただろうが」



うっ。

言い返せねぇ。


片腕と脇腹でボールを固定して、顎をさする。


この痛みはよそ見……というか気を抜いていた証拠だ。