まるで、熟した林檎のような恋でした。





もっともっと、きみを知りたい。

もっともっと、一緒にいたい。


この自分勝手でわがままな願いは、叶うだろうか。




「どうかしました?」



ようやく視線に気づいた小佐田は、小首を傾げた。


びっくりして肩を上げる。


うわっ、凝視しすぎた!

どうしよ、どうしよ!


頭の中で必死に理由を考える。



「あ、えっと……真面目に掃除やっててえらいなって、思ってさ」



咄嗟に、浮かんだ言葉を並べた。


あからさまな作り笑顔を、顔面に貼り付ける。



「全然そんなことないですよ。ただ適当にやってるだけです」



困ったように笑って、カーディガンの袖を引っ張る。


か、可愛……っ!



もしかしたら風邪でも引いてしまったんじゃなかってくらい、体温が上昇している気がする。あくまで、気がするだけだが。