まるで、熟した林檎のような恋でした。






「俺と、付き合ってください」


「……はい」



少し体を離して、背中に回していた手を両頬に移す。


りんごちゃんは、泣きながら、柔らかく微笑んだ。



好きな子が、俺の彼女。


こんな幸せ、他にない。



大切にする。

ずっと、ずっと。


誰よりもそばで、見つめてる。




「りんごちゃん」


か細く呼べば、視線が上がる。



右の頬に、たどたどしく口づけた。


甘くて、酸っぱくて、やっぱり甘い味がした。



「俺のこと好きになってくれて、ありがとう」