まるで、熟した林檎のような恋でした。





ちょ、ちょっとタイム。


無理。

無理だって。


こんなの、頭が追いつくわけねぇって。



え?は?どういうこと?


りんごちゃんが、俺を、好き?


本当に?



頼むから、夢オチだけはやめてくれよ、神様。それだけはまじで勘弁。


都合のいい夢なら、どうか醒めないで。




「更科先輩のことが、好きです」



ビー玉みたいに澄んだ瞳が、じわじわと潤んでいく。


涙の膜は、1粒の雫となり、涙袋に溜まることなくポロッとこぼれた。



「っ、好きなんです……!」



……本当、なんだ。



これは、紛れもない現実。

お互いの瞳に、お互いの顔が鮮明に映ってる。