まるで、熟した林檎のような恋でした。





りんごちゃんはまだ肩で呼吸をしているが、大分落ち着いてきた。


勢いよく顔を上げ、俺を見つめる。



走ってきたから?

だから、そんなに、頬が赤いのか?




「あの、私、更科先輩に言いたいことがあって……」



ドキッ、と否応なく鼓動が跳ねた。

胸キュン5割、不安5割。



や、やっぱ俺、何か失礼なことしちまったんだ……きっとそうだ……。




「今更だって思うかもしれないんですけど、どうしても伝えたかったんです」




『好きな人がいるってわかっても、どうしても諦めたくなかったから、気持ちを伝えたんだ』



ネガティブな思考回路を一蹴して、再生された。


なんで、告白した時のセリフが……?