まるで、熟した林檎のような恋でした。





耳鼻科に行っても、「恋の病ですね」としか言われなかったらどうしよう。ただのイタイ奴じゃん。



本気で悶々と悩んでいたら、3人が立ち止まってることに気づいた。


俺も慌てて足を止める。



「どうしたんだ?」


「……幸って、Sだったの?」


「は?」



要、何言ってんだ?意味わからん。


眉を寄せる俺に、3人が3人とも、後ろを指差した。



何?後ろ向けと?

後ろに何があるんだよ。



状況が掴めないまま、渋々振り返った。




「……や、やっと、止まってくれた……」


「……え」



驚きのあまり、一音しか発せられない。