まるで、熟した林檎のような恋でした。






「言ったろ?恋はむずいもんなんだ。そう簡単には終わらせてくれねぇんだよ」



恋を自覚する前から……去年の文化祭から。


痛いくらい、わかっていた。



『ほんと、むずいな』

『……だな』


ボロボロの笑顔に共感して、俺も笑い返したじゃないか。




「本気で好きなら、なおさらな」



想いを制御するのは、不可能。


“始まり”も“終わり”も、突然。



俺の打ったエンドマークなんか、ただのハリボテに過ぎない。




カスタードクリームを足しても苦いまんまの「好き」は、まだ俺の中で眠ってる。



諦めたくても、諦めきれない。

それが、恋。