カツサンドを、パクリ。食べた。
美味しい。
だけど、デートの時に食べたりんごちゃんお手製のお弁当の味が、忘れられない。
ひだまりを凝縮させたような、温かな味だった。
「まあ、まあ、そう気を落とすなって!」
さっきはポンポンと優しかったのに、今度はバシッと力強く叩かれた。
いってぇ!!
涙目で隣を睨みつける。
しかし、碧には、失恋して落ち込んでると勘違いされた。1回眼科行ってこい。
「初恋は叶わないって言うし!それに、女の子は小佐田ちゃんだけじゃないんだから」
ジンジン痛む背中をさすりながら、そっぽを向いてふてくされてみた。
「んなこと、わーってるよ」



