まるで、熟した林檎のような恋でした。







――答えは、自分の中にあった。






太陽が沈む。

夕闇も溶け、夜になった。



夕食後、自分の部屋で宿題をしていると、扉をノックされた。



「はーい?」


返事をしてすぐ、扉が開かれる。



入ってきたのは、パジャマ姿の世くん。


お風呂から上がったばかりのようで、黒髪は少し湿っていた。




「次、風呂いいぞ」


「うん、わかった」



いつもはちょっぴりどぎまぎしてしまうけれど、今日の心拍数は平常。顔も赤くない。


兄と妹として、話せてる。



今までは、ただ気を張っていただけなんだ。