まるで、熟した林檎のような恋でした。





麻莉ちゃんの恋も、終わらせていたんだ。


知らなかった。

ずっと近くにいたのに、違和感すら覚えなかった。



「辛くない?」


「うーん、辛くないって言ったら嘘になるけど……その分楽になれたから、気持ちは軽いかな」



言葉通り、麻莉ちゃんの雰囲気は重くはなく、朗らかだった。



「後悔も、もちろんしてないよ。ちゃんと想いを伝えられただけで、芹沢先輩にこの想いが伝わっただけで、十分なの」



麻莉ちゃん、かっこいいな。

失恋しても、キラキラしてる。



私もいつか、麻莉ちゃんみたいに輝けるのかな。




「りんごは告白しないの?」


「へ?」


「へ?、じゃなくて、こ・く・は・く!」



こ、告白!?