まるで、熟した林檎のような恋でした。





わざと騙されてくれるの?


……ていうか、探さなくていいって……。



疑問が多くて、思わずポカンとしてしまう。




「あたし、先週告白したの」




かるーく打ち明けられ、うんともすんとも言えなかった。



脳内でエコーがかかる。


10秒後。

やっと理解した。


絶叫しかけて、口を両手で塞ぐ。



あれ?

でも、確か、芹沢先輩には彼女がいるんじゃ……。




冷静を通り過ぎて、表情を歪めていく。


麻莉ちゃんは清々しく笑った。



「お察しの通り、ばっさり振られたよ」


「ほ、ほんとに……?」


「ほんと、ほんと。ここで嘘ついてどうすんの」


「そう、だよね」