まるで、熟した林檎のような恋でした。







帰り道は、私も更科先輩も静かだった。


寂しい別れ方をして、終わった。



デートも、片思いの関係も。







デートの翌日、月曜日。

目覚めは最悪。



いつもは身に纏うだけでハッピーになれちゃうカーディガンも、今日は効果を発揮してくれない。




理由は、わかってる。


ひとつの恋が、終わったからだ。




『りんごちゃんのこと、諦める』




嬉しくない。

なんでか、ちっとも嬉しくないんだ。



迷惑なんかじゃなかった。


振り回されていたのが事実だったとしても、かまわなかった。




もっと一緒にいたい。


なんて、都合よく望んでしまったんだ。