まるで、熟した林檎のような恋でした。





そういうことなのかな。



『一目惚れ、なんだ』



やっぱり、私が好きなのは――。





「わかってる」


言葉を詰まらせた私の代わりに、低く紡がれた。



わかってる?

何を?


私の、気持ちを?



更科先輩は夕日の光に染まっていて、乾いた瞳には少し沁みた。




「部長が、好きなんだろ?」


「……え?」



ドクン。

心臓が、いやに軋む。



「どうして、それを……?」


「りんごちゃんのこと、ずっと見てたから」



曖昧に含み笑いして、言葉を濁した。