だけど、今日は、俺がりんごちゃんを独占してるんだ。
こんなことで落ち込んでたら、もったいねぇ!
「いただきます!」
両手を合わせて、まずは卵焼きを取る。
その間に、りんごちゃんがトートバックに持参していた水筒から、同様に持参してきた紙コップにお茶を注いでくれた。
待って。俺の好きな子が、気遣いのプロすぎる。好き。
パクリと一口で頬張った。
「美味しい!」
ありきたりな誉め言葉。
それでも、りんごちゃんの表情は、ほころんでいく。
あまりの美味しさに、もう1個。
あれ?さっきは甘かったけど、こっちはしょっぱい。
主食だけじゃなくて、卵焼きの味までわざわざ2種類作ってくれたのか!?
さりげない優しさに、さらに惚れた。



