まるで、熟した林檎のような恋でした。





りんごちゃん手作りのお弁当、だと!?


そりゃ、ちっとも期待してなかったと言えば嘘になるけど……嘘だろ!?


まじか!!



……俺、今なら泣ける。心では既に泣いてる。号泣だ。




トートバックが重かったのは、2人分のお弁当箱が入っていたからだったのか。なるほど。



「むしろこっちがお願いしてぇよ。りんごちゃんのお弁当、食べさせてくれないか、って」


「よかったぁ。断られたらどうしようかと思ってました」



りんごちゃんは、ホッとしたみたいに胸を撫でおろした。



断る理由がない。

りんごちゃんのお弁当を食べられるなら、たとえ火の中水の中……!



口元が、はにかむ。


抑えなきゃ抑えなきゃ、と引き締めるほど、ゆるゆるになっていくのはなぜだろう。


絶対、変な顔つきになっているんだろうな。