まるで、熟した林檎のような恋でした。





時に写真を撮って、時に事前の調査を役立てていたら、瞬く間に時間は過ぎていった。


気づいたら、花畑を一周していた。



楽しい時間は、経過が早い。




時刻は、まもなく正午。

お昼の時間だ。



「そろそろ昼食にするか」



公園の近くに人気のカフェがあるし、公園内にもワゴンのお店がある。


どっちでも楽しめそうだな。

りんごちゃんはどっちがいいだろう。



「あ、あの!」



意見を聞こうとする前に、りんごちゃんが声を発した。



「ん?」

こてん、と首を傾げる。



「じ、実は、私……」



みるみる火照っていく頬を隠すことなく、人差し指を上げていった。


示す方向は、俺の手にある、りんごちゃんのトートバック。




「ピクニックって聞いたので、お弁当を作ってきたんです」


「お弁当?りんごちゃんが!?」


「は、はい」


「えっ、も、もしかして、俺の分も……?」


「もちろんです!なので、よければ食べてくれませんか?」




俺は夢でも見ているのか!?